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モハ204−山側(2-4位側)
 ◆SRB46三相元接触器箱−3PhMK(3 Phase Motor Contactor)
 電動発電機で発電された電気を送る際の拠点となる装置です。客室内の3位側配電盤に収められている継電器が作動することにより三相元接触器が動作し、三相交流440V・60Hzの電気が冷房装置など各種機器へ送られます。
 また、箱の中には「空気圧縮電動機遮断器(CMK)」もあり、三相元接触器の起動や、空気だめの残量を監視している電気式調圧器(客室中央部の座面下に設置)の動作によって空気圧縮電動機が作動させる仕組みになっています。
 ◆アーススイッチ−GS(Ground Switch)
 電気をレールに逃がす機器です。
 ◆HS46A形起動装置
 「CB41形高速遮断器(MGHB)」を右側に配置した電動発電機制御装置で、起動と保護を行います。
 起動する場合は、架線電圧が900V以上の際に低電圧継電器・限時継電器を介して高速遮断器が投入され、起動後15秒以内に発電機出力が350Vに達しない場合は故障と判断して自動的に開放します。
 また、電動発電機が規定値を超えて回転したり、過電圧となった場合には電磁投入式の遮断を行うことで電動発電機を保護します。
 ◆AVR29形自動電圧調整装置−AVR(Automatic Voltage Regulator)
 電動発電機から出力された電源の周波数と、発電機の電圧を一定に保つために装置です。
 発電機が回転していない状態では、回転による電圧(誘起電圧)を利用している「サイリスタインバーター」が動きません。そこで起動時に誘起電圧に代わる電圧をサイリスタインバーターへ送り、電動発電機が完全に動作するまで行われる「強制転流」の一部制御も担っています。
 ◆DM106形電動発電機−MG(Motor Generator)
 架線からの直流1500Vを冷暖房や車内電源などに使用する三相交流440V/60Hzへ変換します。
 205系ではサイリスタインバーターを通し、三相交流にしてから三相同期電動機を回転させるブラシレスの電動発電機を採用しており、この電動発電機はMGと区別してBLMGとも呼ばれます。
 海側からもこの機器を見ることができますが、海側には右の「フィルタ箱」がありません。
 ◆チリコシ・元空気だめ−STR(STRainer)・MR(Main air Reservoir)
 チリコシは圧縮空気に含まれる塵をとるマイクロフィルターです。
 元空気だめにはコンプレッサーによって圧縮された空気が常時貯められており、第1空気だめから第2空気だめの順に空気が貯められます。第1空気だめは第2の裏にあり、ここから各空気だめへ空気が分配されています。

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