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モハ205−山側(2-4位側)
 ◆アーススイッチ−GS(Ground Switch)
 電気をレールに逃がす機器です。
 ◆断流器−LB(Line Breaker)
 主電動機に流れる大きな電流を遮断する機器です。左から、「高速度減流遮断器(L1)」「主断流器(L3,L2)」「組み合わせ単位スイッチ(K2,K1,K3)」の6つから成り、遮断時にはL1→L2,L3の順で減流遮断、主電動機の直並列を組み替える際には組み合わせ単位スイッチによる遮断が行われます。
 加速後すぐにノッチを戻すと、この機器から大きな「パコン!」という音がします。
 ◆CS57形電動カム軸式主制御器−MMCOS/MC/CCOS
▲左端の区画にMMCOS、右端の区画にCCOSの表記がある
 主制御器とは主電動機を制御する装置で、CS57形電動カム軸式主制御器を採用しています。
 主電動機開放器(MMCOS)は、一部の主電動機が故障した場合に故障した主電動機を主回路から開放し、残りの主電動機で運転を継続できるようにする機器です。
 制御回路開放器(CCOS)は、一部のユニットが故障した場合に故障したユニット開放し、残りのユニットで運転を継続できるようにする機器です。どちらの開放器も非常時に使用されます。
 ◆HS52(HS52A)形励磁装置
▲HS52A形励磁装置
 力行制御時の最終段階である「弱め界磁段」、また「回生ブレーキ」使用時の電動機における界磁添加励磁電流を制御する装置です。
 205系には、全波整流の「HS52形」と半波整流の「HS52A形」の2種類が存在し、横浜線ではH1〜H26編成がHS52A形、H27・H28編成がHS52形を搭載しています。
 ◆母線用ヒューズ−BF(Bus Fuse)
 車両に引き通されている直流高圧母線に設けられたヒューズで、万が一の接地事故などから回路を守ります。
 独特の形をした箱の中には金属板があり、ヒューズ容量を超えた電流が流れると溶断するようになっています。
 ◆SHB66C形断路器箱…主断路器・母線断路器−MS(Main disconnecting Switch)・BS(Bus disconnecting Switch)
 検査時や主回路の異常の際に開放するスイッチで、母線断路器では母線の電気を、主断路器は主回路の電気を開閉します。
 中身は刃型スイッチがあるだけの簡素な構造で、車両によってはパンタグラフのすぐ横に設置されている場合や、母線断路器と主断路器を別々の箱に収納していることもありますが、205系では2つをまとめて床下に設置しています。

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