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モハ205−海側(1-3位側)
 ◆AB20-70C形蓄電池−B(Battery)
 電動発電機から整流装置を介して得られる低圧の電源は、各種制御用の電源に使われます。しかし、電動発電機が動いていないとその電源は得られません。そこで、電動発電機の故障時や起動初期の状態には蓄電池から電気を供給できるようになっています。
 蓄電池はNi-Cd式のアルカリ蓄電池になっています。
 ◆ARS16形整流装置−RF(Rectifier)
 整流装置には変圧器、シリコン整流器などがおさめられており、電動発電機から送られてきた三相交流440Vを降圧・整流して直流100Vを出力しています。出力された電気は制御用の電源や、蓄電池の充電に使われます。
 ◆弱め界磁リアクトル(誘導コイル)−WFL(Weak Field Reactor)
 電動機の回転数があがると、次第に逆起電力が発生して回転数が伸びなくなるため、界磁側の磁界をコイルにより弱めて回転数を制御する方式を「弱め界磁制御」といいます。
 このとき、架線電圧が極端に変動すると弱め界磁が不安定となるため、「誘導コイル」を通すことにより誘導起電力でその変動を小さくしています。このことから、この誘導コイル(IS)は「弱め界磁リアクトル(WFL)」とも呼ばれています。
 ◆主抵抗器・減流抵抗器−MR/CDR(Resistor)
▲右端の小さい箱が減流抵抗器
 界磁添加励磁制御とはいえ、大きなトルクを要する起動時は抵抗制御を利用しており、「主抵抗器」が床下に並んでいます。H27・H28編成では主抵抗器の箱の数が異なります。
 「減流抵抗器」は、断流器で高圧な電気を遮断したときに行き場の無くなった電気を通す器機です。この抵抗を通すことで電圧は下がり、より安全に電気の遮断が可能となります。
 ◆滑走検知装置
 線路が濡れているとブレーキをかけた際に車輪が線路の上で滑ってしまい、削れてしまう場合があります。これを「フラット」と言います。
 滑走検知装置では、車軸に取り付けられた速度検知器の信号を元に車輪の速度差・すべり率などを演算し、ブレーキを調節して再粘着を促します。各車両に設置されています。
 ◆C50形ブレーキ制御装置−BOU(Brake Operating Unit)
 空気ブレーキ用の機器や弁、コックなどをまとめたユニットです。各車両の床下に取り付けられており、送らてきたブレーキ信号に応じたブレーキを作用させます。
 電気信号を読み替えてブレーキをかけるこの方式は「電気指令式」と呼ばれています。車両の荷重に応じた適切なブレーキ信号を制御装置内部の「ブレーキ受量器」で加算し、HS57型励磁装置へ回生ブレーキを指令しています。この際、計算上のブレーキ力得られない場合には自動的に不足分のブレーキ圧が空気ブレーキとして追加されるようなシステムになっています。
 ◆供給空気だめ−SR(Supply Air Reservoir)
 台車のブレーキシリンダーに空気を供給します。

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